在宅薬剤管理指導

在宅薬剤管理指導とは?

在宅薬剤管理指導とは、在宅中に治療を受けたり、療養中で通院が困難な方に対して、薬剤師がお宅へ訪問して、お薬の管理やアドバイス、服薬支援を行うことを言います。
なお、介護を受けたりされている方や、介護保険をお持ちの場合、薬剤師による同様の行為は居宅療養管理指導と言います。

何のために薬剤師が在宅訪問するのか

お薬は、適切に服用しないと効果は現れません。また、服用するお薬が多い場合は、薬剤師による適切な管理が必要です。

有害作用発現頻度
(図表: 鳥羽研二、他:日本老年医学雑誌、36、181-185、1999.)

図表の通り、服用するお薬が増えると、害のある副作用も出やすくなりますし、お薬の飲み合わせによる相互作用などのチェックも必要です。
そこで、薬剤師の指導の下、自宅療養中の患者さんにきちんと服薬していただくことにより、患者さんの病状を改善することができます。

患者さんの状態に合わせた服薬支援

在宅療養中のお薬のトラブルに関しては、下記のようなものがあります。

● くすりの整理がつかなくなって服用できない
● 何の薬かわからないので飲まない
● 種類が多く薬の副作用が怖いため飲まない
● 錠剤・カプセル・散剤が飲めない
● 認知症による服薬困難

このような場合は、せっかく退院したのに薬の自己管理が出来ないために再入院してしまったり、薬の飲み忘れにより体調が安定しないというようなことが起こります。
こんなときは、患者さんの状態に合わせた服薬支援を行い、副作用などのトラブルを事前に防ぐ必要があります。

実際の事例として、薬剤師の在宅薬剤管理指導による、お薬の適切な管理を見てみましょう。

自宅療養中の患者さんの事例です。介護ヘルパーは入っていましたが、大量に処方されていたお薬は自己管理で、このような状態でした。
[心療内科] 処方薬7種類
[内 科]  処方薬4種類

在宅薬剤管理指導前

その後、薬剤師の訪問管理の下で、重複するお薬を減らしたり、異なる病院の処方をあわせて管理するようになりました。
また、お薬を事前に分類し、曜日や時刻に分けることで、分量や種類を間違うことなく適切に服薬できるようになっています。

在宅薬剤管理指導後

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チカタ薬局店長プロフィール在宅での薬剤管理に画一的な『正解』はありません。

患者さんの生活サイクル・処方内容・介護度や病状・ご家族の状況などを踏まえた対応を検討する事が必要となります。まずはお気軽に「かかりつけ薬局」へご相談ください。

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京都府薬剤師会 『在宅医療への取り組み』

京都府薬剤師会制作の動画『在宅医療への取り組み』です。在宅中に治療を受けたり、療養中で通院が困難な方に対しての薬剤師の取り組みを動画で詳しく紹介しています。
チカタ薬局はこの動画制作に協力いたしました。動画の始めから0:22付近まで登場している薬局は、チカタ薬局です。